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アナログ時代の印刷のお話

【公開日:2020/12/23】

版下と色指定

印刷の世界から版下が消滅して早や30年近くになります。今、DTP に関わっている人たちの中で版下を知っている人は少数になりました。
デザイナーはレイアウトをドラフター(製図台)を使って紙ベースに作成し、それにしたがって写植指定をし、材料が揃った段階でフィニッシャーが版下に仕上げていきます。ほぼ分業で印刷版下を作成していきました。線一本を引くにもロットリングやからす口(ぐち)(製図用のペンで0.1mm や0.3mm などの決まった太さの線が引ける)の技術が必要でした。完全に白黒の世界で仕事をし、完成した版下にトレーシングペーパーを被して色指定をしていきます。これがなかなか時間のかかる大変な作業で、カラーのサインペンでアバウトに色を塗り、そこにC30,M40などとカラーチャート(カラーの見本帳)を参考にしながら色を指定していく。B 3 サイズ位になると2 ~3 時間かかる物もありました。
この作業も経験を重ねていくと2 色の掛け合わせ位ならチャートを見ないで指定が出来るようになっていきました。色が頭の中に入っているのだ。3 色の掛け合わせもチャート無しで大体分かるようになります。経験とはたいしたものだと思います。

版下カメラ 版下
色指定

上記の写真はコピーなどを版下に貼っておき、プリントやポジフィルム等にパーセンテージを指定したものを製版屋さんに渡して製版工程ではめてもらう事になります。あらゆる色が想像の世界でなりたっていました。指定色も10%きざみの単位でしか使えませんでした。かけだしの頃5 %刻みで指定し、製版屋のおっちゃんに「こんなもん出来るかぁ!」と怒られました。DTP から始めた人たちのように色を着けてみて画面を見ながら変えるなんてありえない世界でした。それゆえ一発勝負の真剣勝負で仕事をしていたように思います。ただ、今のスタイルでは味わえない楽しみがありました。それは製版屋さんから色校正があがってきてイメージ通りの仕上がりになっていた時、この時ばかりは心の中で「よっしゃ~」と叫んだりもしたものです。今の仕事の中では味わえない醍醐味と快感がそこにはありました。
そんな仕事をしていたせいだろうか、今、DTP から始めた人たちの仕事を見ていると「ゆるいなぁ~そんなかったるいやりかたして!」なんて思ってしまう事があります。きっとオヤジのひがみなんだろう(笑)はたまたオッサンの愚痴かぁ~!

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