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News Letter『遊文通信』

画像にとって解像度は生命印刷データ作成ガイド ③

解像度ってなに?

 「この解像度で印刷は無理ですよ!」や「解像度が足りないから写真が汚くなりますよ」など良く印刷会社で交わされる会話があります。ここで言う解像度とは「画像解像度」の事を言っています。
 解像度には「光学解像度」と「画像解像度」の2種類あります。この二つを混同して覚えている人も少なくありません。

① 工学解像度

 工学解像度と言うのは、印刷用のプリンタ等でよく使われる解像度で、家庭用プリンタでは600dpi が最近の主流になっています。この600dpi というのは、そのプリンタが1 インチ(約25.4㎜)に600 個の点(ドット)を打つことができるという事です。
 弊社で使用しているデジタル印刷機の場合1200dpiが主流になっています。オフセット印刷の刷版を出力するプレートセッターの場合2400dpi 〜3000dpi で版を焼き付けています。工学解像度が高いほど高精度な表現が可能になります。なだらかな色の移り変わりや精密な線を表現できるようになるのです。ただ、工学解像度が高くなるほどプリント速度は遅くなるので印刷速度を補完できるマシンスペックも必要になります。また、その微細な点を表現できる“ インクやトナー” また“ レーザー”がそのマシンに必要になってきます。

② 画像解像度

 画像解像度と言うのは、写真のピクセル(pixle)が1インチに何個並んでいるかという単位です。72ppi や300ppi がよく使われる単位です。72ppi は映像でよく使い300ppi は印刷でよく使われます。「あれっ?」とここで気づいた方も多数いると思います。
 ppi ?さっきの工学解像度ではdpi だったのに単位が変わってるのは何故?と思われたとおもいます。

③ dpi・ppi・lpi について

dpi とは ──

 解像度の表現ですが「色の情報を持っていないもの」をdpi で表します(印刷の刷版などで使用)。dot per inch(ドット パー インチ)の事で1 インチにドットが何個並ぶかを表現しています

ppi とは ──

 解像度の表現ですが「色の情報を含めたもの」をppi で表します(写真やイラストなどで使用)。pixle per inch(ピクセル パー インチ)の事で1 インチにピクセルが何個並ぶかを表現しています

lpi とは ──

 印刷で使う線数の事です(一般的に150 線・175 線・200 線などが良く使われます)。line per inch(ライン パー インチ)の事で1 インチに網点が何個並ぶかを表現しています。線数と言っても解像度と同じで点の並びの事です。

④ ピクセル数からミリへの計算

 スマホやデジカメの写真でヨコ○○○ pixle ×タテ○○○ pixle という表現が取説などに書かれています。これが何ミリサイズの写真か分かりにくいので計算方法を記載しておきます。
 スマホやデジカメで撮影した場合72ppi で保存されています。ですから非常に大きなミリサイズで保存されています。

 それに対してインターネットなどで使用されるピクセルサイズの画像は

 ミリに換算すると左右59.11㎜×天地40.64㎜にしかなりません。よくインターネットでダウンロードした画像を印刷に使おうとする方がいますが、印刷レベルの解像度にすると、すごく小さな画像でしか使えません。
 印刷用のデータを作成する際には気をつけましょう。

2枚とも同じ画像ですが解像度が異なります。72dpi と300dpi の画像です。

解像度とは1inch にドット(ピクセル)が何個並ぶかと言うことです。
72dpi とは1inch にピクセルが72 個並んでいる画像のことです。
ですから、上の画像はどちらも1680 × 1330pixel = 2,234,400pixel(画素)の写真と言うことです。

 前回の告知で書かせて頂いたPDF のお話しの続きはまたの機会に!

(業務部デジタル部門 本郷 正幸)

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