若い刺激に初心にかえる インターンシップ生を受け入れました。
(関西福祉科学大学 インターンシップ生)
ご注意!! ─Adobe過去バージョンの問題
インデザイン・イラストレーター・フォトショップなどのAdobe 製品をお使いの皆さん、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、Adobe は過去バージョンの提供を企業方針として終了させていく旨を発表しています。新しいバージョンのCC アプリを入れようとすると、古いバージョンが強制的に削除されてしまうというのです。
ただし、パッケージ販売されていた2012年CS- 6 まではその対象にはなりません。2013年以降リリースのCC シリーズで作成された過去データのバージョンには、要注意です。
印刷業界では、いまだCS- 6 がメインとして使われることも多いですが、遊文舎ではAbobe 製品の過去バージョンをすべてラインナップしており、お客様の作成されたバージョンでの修正に対応できる体制が整っています。Adobe が非認定とするバージョンへの対応も詳細が分かり次第お知らせしますので、過去データの処理は逐次ご相談ください。
(制作課マネージャー 米田 達生)
印刷通販「すぐスール」の経験から
用紙のお話
印刷用紙は大きく分けて 4 種類に区分けする事ができます。
1 .上質紙系(文集・議案書・論文・書籍などに良く使われます) 上質紙は塗料が塗布されていないので表面に光沢や艶が少ない用紙です。
2 .コート紙系(雑誌では巻頭グラビアなどで使用されています) 紙の表面に塗料を塗布した紙で、光沢があり白色度が高いので発色が良いです。
3 .マットコート紙系(パンフレット・画集などに良く使われます) 紙の表面にマット系の塗料を塗布した紙で、光沢がおさえてありますが白色度は高く発色は良いです。
4 .ファンシーペーパー系(表紙・ブックカバー・化粧箱の貼紙など様々なものに使われています) 特殊紙の一種で豊富な色・風合いを持ち、高い装飾性を持った用紙です。
それぞれに特徴があり適した用途があります。皆さんは見た目の特徴は把握されていますが、手で触った厚みはイメージできるでしょうか?
坪量と連量
用紙の厚みは重さで表現されますが、事務関係では坪量という単位が使われます。それに対して印刷関係は連量という単位が使われます。
●坪量= 1 平方メートルの大きさの重さで g/ ㎡ の単位で表現されます
●連量=用紙1000枚のキロ数で kg で表現されます
連量の複雑なところはサイズでキロ数が変わるところです。
用紙のサイズは大きく分けて4 種類あり、四六判・B 判・菊判・A 判となります。四六判・B 判はB 列(B 5 ・B 4 など)の印刷に使い、菊判・A 判はA 列(A 3 ・A 4 ・A 5 など)の印刷に使われます。そのため、同じ厚みの用紙でも四六判と菊判では用紙サイズが違うためキロ数が異なり、たとえば「四六判90kg」が「菊判 62. 5 kg」となります。なぜ連量がキロ数で扱われるかと言うと、紙の売買では1 kg 138円というように1kg でいくらと価格が決まるからです。
で計算する事ができます。
たとえば、
●四六判=坪量157g/㎡× 0 .86=135.02で
連量135kg の用紙
●菊 判=坪量157g/㎡× 0 .597=93.729で
連量93. 5 kg の用紙
と計算する事ができます。
用紙種類による厚み感
少し話が脱線しました。
たとえば四六判でお話しさせていただくと上質紙・コート紙・マットコート紙の90kg では手触り感が大きく違います。上記で書いたようにコーティングの有無のためだけで無く、用紙製造の際のプレスの圧力の違いもあり厚み感が違ってくるのです。たとえば「強くプレスされたコート紙の110kg」と「プレスが弱めのマットコート紙の90kg」が手でさわった時の厚み感が近いです。コート紙は強くプレスがされているため同じキロ数では一段階薄く感じるのです。
「印刷通販すぐスール」のお客様は、ほとんどが印刷とは関係の無い仕事をされている方々なので、用紙を選ぶことが難しいと感じられていると思います。(実際相談を受ける事もあります)
そこで「すぐスール」では別表のような物を作り、少しでも厚み感が分かるように工夫しています。これは弊社のデザイナーS さんのアイデアで作った物で、「すぐスール」で使う全種類の用紙を社内の制作部の皆さんに実際さわってもらって近い物でたとえてもらいました。これは「カレールー」の箱の横に表示してある辛味の比較を表す表を参考にして作りました。これが以外と好評でお客様からのアンケートでも分かりやすいと回答頂きました。ちなみに「すぐスール」ではすべての用紙の重さは四六判で統一表記しています。
(デジタル印刷課 風帆)
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