ハードカバーの本づくり、1冊からご相談いただけます
—新サービス「小ロット・ハードカバー製本」
遊文舎では、制作から印刷、製本加工までの一貫体制により、お客様のニーズに幅広くお応えできるよう、日々研鑽を重ねております。
そしてこのたび、従来の無線綴じ・中綴じに加え、新たに「小ロットで安価なハードカバー製本」のサービスに着手しました。
少部数でも、しっかりとした形で残したい本づくりにお応えできるよう、現在、遊文舎ならではの小ロット対応の準備を進めています。
職人による高度な製本、ハードカバー(上製本)
近年、個人史や写真集、報告書などを少部数でつくりたいというご相談は、年々増加傾向にあります。昨今では、デジタルオンデマンド印刷での対応が主流となっており、以前に比べると、小ロット・多品種の印刷物を比較的安価で、スピーディにご提供できる時代になりました。
一方で、製本については、デジタル化・自動化が進んでいるとはいえ、まだまだ人の手を介さなければ完結しない工程も多くあります。その代表的なもののひとつが、ハードカバー製本、いわゆる上製本です。
厚手のボール紙などを芯材にし、それを紙や布でくるんだ「硬い表紙」で綴じられた本(上製本)のことです。耐久性と高級感に優れており、辞書や図鑑、長期間保存したい小説などに用いられます。
そのため、現在、上製本ができる製本会社は、関西でも数社程度しかなく、貴重な存在となっています。
私たち遊文舎でも、これまで上製本のご依頼をいただいた場合は、旧知の歴史ある協力会社に製本加工を委託する形で対応してまいりました。しかし、昨今の小ロット化への対応においては、製本会社としても対応が難しい場合があり、少部数でのご依頼ではどうしても割高になってしまうという課題がありました。
それなら、1冊から10冊程度の小ロット分だけでも自社で対応できないか。
こうした課題意識をきっかけに、社内でもハードカバー製本への取り組みを少しずつ進めています。
日常の中でよく手にするハードカバーの本ですが、自分たちで製本作業を行ってみると、改めてその難しさや奥深さに気づかされました。
協力会社の方にも、さまざまなアドバイスやお話をいただきながら、小ロットかつ安価で、お客様にご満足いただけるハードカバーの本をお届けできるよう、日々楽しみながら研鑽を重ねております。

ハードカバー製本
を支える
の工程
ハードカバー製本には、いくつもの細かな作業工程があります。ここでは、その中でも特に重要な3つの工程をご紹介します。
表紙をつくる
まず、表紙の芯材には、厚手の「チップボール」と呼ばれる厚紙を使用します。この芯材に、印刷した表紙や布クロスなどを貼り付けて、ハードカバーの表紙をつくります。
芯材となる厚紙は、「表表紙」「背」「裏表紙」の3つに分かれています。無線綴じなどの並製本とは表紙のつくり方が異なり、本文サイズに合わせて芯材のサイズを調整する必要があります。
例えば、本文がA4サイズ(ヨコ210mm×タテ297mm)の場合、「表表紙」と「裏表紙」にはそれぞれヨコ207mm×タテ303mmの厚紙を使用します。また「背」には、本文の厚みに3mmを加えた幅、最低でも7mm以上の厚紙を使用し、タテは303mmに合わせます。
表紙に本体をつける
本体は、あらかじめ背の部分を糊止めされたものを用意しておきます。その本体に、花切れや見返しを貼り付けます。貼り付けには両面粘着テープや乾燥後の柔軟性や接着力に優れている木工用ボンド(酢酸ビニル樹脂系エマルジョン形接着剤)を使用します。花切れや見返しをすべて取り付けたあと、表紙に本体を貼り付けていきます。
ミゾをつける
最後に、背表紙の近くに「ミゾ」と呼ばれるくぼみを付けます。
ミゾとは、硬い表紙をスムーズに開きやすくするための凹んだ折れ線のような部分です。ミゾを付けることで、ページが開きやすくなるだけでなく、背まわりの強度を高める役割もあります。
このミゾを付ける加減はとても難しく、強く入れすぎても弱すぎても仕上がりに影響します。見た目は小さな部分ですが、ハードカバー製本において重要な工程のひとつです。
ハードカバー製本も、
ぜひご相談ください
ハードカバー製本は、表紙づくりから本体の貼り付け、ミゾ入れまで、細かな工程を重ねて仕上げていく製本方法です。手間がかかる分、耐久性があり、高級感のある一冊に仕上がります。表紙の装丁も、箔押しや布クロスなどを組み合わせることで、特別感を演出できます。
個人史や写真集、記念誌、報告書など、少部数でもしっかりと形に残したい冊子づくりをお考えの方は、小ロットのハードカバー製本をぜひご相談ください。 (営業部 こん)





