No.146 | 2025年1月号
2025年跳躍の想いとともに
~かかわるすべてのみなさまとともに
遊文舎を支えていただいているすべてのみなさま
いつも遊文舎に格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。みなさまのおかげで、遊文舎は厳しい世相の中2024年度も越年し、新年度を迎えることができました。心より感謝申し上げます。
コロナ禍がすっかり収束し、堅調な株価と消費動向により好景気の兆候が見て取れた 2024 年度の日本。個人も企業も悲喜交々、時代の変化をこれまで以上に体感した一年ではなかったでしょうか。ホテルや飲食店の開業の知らせが引きも切らず、消費が堅調なのは街を歩くだけでも体感できます。営業面では消費動向の上振れは多くの企業に福音をもたらすことでしょう。
今後の課題はもっと別のところに潜んでいるのかもしれません。一気に顕在化した労働力不足の問題。採用難は今後より深刻になり、すべてが速やかに AI で代替できるわけでもなく、採用力に乏しい中小零細企業の戦力ダウンは避けられないでしょう。労務環境が整備されていないブラック企業はいうに及ばず、原資を確保できず、十分な昇給ができない企業から成長企業に人材が流出し、企業間格差がますます拡大すると思われます。
99% が従業員 300 名以下の中小零細企業である私たち印刷事業者も同様で、流出した人材を条件面で他社と競って採用で補うのではなく、今現在働いてくれている従業員の方々との対話を深め、経営理念を共有し、ともにやっていく仲間としての関係性を再構築してゆくことがより肝要となってくるでしょう。営業面ももちろん大切ですが、それ以上に従業員エンゲージメント活動に注力し、そのことにより商品サービスの質を高め、お客様に支持される企業を目指す 2025 年としたいと考えています。
メデイアに携わるものとして、一連の兵庫県知事に纏わる報道や SNS の情報拡散には考えさせられたこの一年でした。多くの人がいわゆるオールドメディアの情報を頼りにし、兵庫県知事に眉を顰めていたことと思いますが、兵庫県民の民意は真逆の方向に出ることとなり、いまだ世の中は騒然としています。十分なファクトチェックがなされた限りなく真実に近い内容が報道されているというオールドメディアに対する信頼が瓦解し、溢れかえる情報から、個人一人ひとりが自ら正誤を判断しないといけない、そんな時代が到来したことが明白になってきたようです。
私たち遊文舎もペーパーメディアにとらわれず、WEB やSNS での情報発信に事業として取り組んでいます。またお客様の支援だけでなく、自分たち自身の情報発信もこの『遊文通信』はじめ様々な形で行っています。正確性や速報性のみならずいろいろな意味でのベストの手法を日々研鑽し、混沌とする情報化社会への一助となれるよう今後も鋭意活動して参ります。
遊文舎の 2024 年度の営業活動はお陰様で堅調に推移しており、売上は昨対比 1,000 万円程度の増収、経常利益も黒字を確保できました。社内体制もこの間取り組んできた京都工場立ち上げがすっかり軌道に乗り、従業員一同みな元気に前向きに働いています。
2025 年度は大阪万博もありまた世の中が大きく動くことでしょう。幸運もあれば思いもよらぬ危機が訪れることもあるかもしれません。しかし外部環境がいかに変化変容しようとも、私たち遊文舎は従業員一同、関わるすべての人たちのために協力して前を向いて考動して参ります。明るい未来のために跳躍の一年となることを期して。
[私たちのスローガン]
育てよう OUR COMPANY !
自ら創ろう OUR GREAT FUTURE !
本年度も遊文舎を何卒よろしくお願い申し上げます。
株式会社遊文舎 代表取締役 木原 庸裕