No.141 | 2024年5月号
写真でもっと伝わる ② —ひと味違う僕らのチーム
前回に続き、私が携わっている遊文舎の写真撮影について、もう少しお話させていただきます。
遊文舎の写真撮影の特徴としては、デザインのイメージと調和のとれた写真撮影ができる点があります。撮影のみのご依頼もいただきますが、遊文舎がデザインから担当する制作案件の素材としての撮影が多くあり、その時には、制作を担当するデザイナーと協力して、撮影にのぞみます。
撮影前に打ち合わせを行い、デザイナーが考えているデザインコンセプトやイメージのすり合わせをします。また撮影当日に彼らが同行し、撮影のイメージを協力して作っていくこともあります。私自身もデザインに携わっているので、デザイナーの意図したいことの理解力は高いと思います。

▲ 現場でディレクターとイメージの共有

▲ 被写体の方は撮られることになれていないことが多いので、緊張されないよう撮影しながらコミュニケーションをとります。
大阪大学 産業科学研究所さまの研究紹介のパンフレットでは、北海道や東京といった遊文舎からは遠方の地での撮影で、ディレクターが同行しなかったので、制作を担当するデザイナーと事前にビジョンの共有を綿密に行い、当日はデザイナーのイメージに沿った写真をアドリブで撮影しました。「視線を誘導するための先生のお顔の向き」「コピーを入れるスペースをあける」など誌面デザインに注意しつつも、頭でっかちにならず、お客様のご要望にもしっかりお応えして撮影を進めました。柔軟さもデザインの最終的なイメージをしっかり共有できているからこそとれる対応だと思います。
僕らチームが撮影にあたって自負しているのは、次の3つの力です。
① 何度でもやり直す体力と気力
② 仕事を楽しみ遊べる自己解放力
③ どんなジャンル・テーマにも好奇心をもつ力
掲載メディアに関わらず、写真は情報を伝えやすくするものです。また、写真のクオリティがイメージを左右するくらいの強さがあります。その写真がデザインのイメージと更にリンクすれば、お客様のメッセージや想いをより効果的に伝えるための相乗効果をうみだします。写真撮影からご依頼いただくことで、デザインが伝える力は大きく向上していくのでお薦めいたします。
前回の『遊文通信』をご覧いただいたお客さまから、撮影のお問い合わせをいただき、写真撮影でお客様のご要望にお応えできることがまだまだあると思いました。お力になれることがございましたら、ぜひ遊文舎までご相談ください。
(制作課マネージャー 米田 達生)

▲ お客様が撮影してくださった写真。かっこいい写真で気に入っています。