No.140 | 2024年2月号
写真でもっと伝わる —デザインとの共創で踊る誌面
制作課のマネージャー 米田です。
ディレクター、デザイナーを担当しながら、遊文舎のカメラマンとして、撮影をメインで担当しています。
ポートレイト撮影が主ですが、施設内の撮影や物撮りなどもしております。ポートレイトでは、大学や病院、幼稚園・保育園で、研究や施設の紹介のための先生や生徒・園児の撮影をしています。
私が、撮影の際にたいせつにしていることは、良い現場づくりです。ほとんどの方は、撮られることに慣れていないので、大きなカメラやレンズを向けられて、どうしても表情が固くなってしまいます。できる限り自然な表情を引き出すよう、撮影の前や撮影中には積極的にお話するようにして、リラックスしていただけるようにしています。
幼稚園や保育園に撮影で訪れた時、0 歳児・1 歳児クラスの先生から「カメラマンさんがいらして、みんなが泣かなかったのは初めてです」とお褒め(?)のお言葉をかけていただきました。「頭のフォルムが似ているからですかね(笑)」と冗談で返答しましたが、そこでも常々良い現場づくりに気を配るようにしていることが功を奏しました。
ロケ地はさまざまです。昨年は、北は北海道の札幌から、南は福岡県の久留米までお邪魔して撮影しました。また、一般の方では見ることのできない設備や、入ることのできない施設での撮影など、貴重な機会を頂戴し、個人的にも良い経験をさせていただいています。
事前にロケハンをし、デザイナーにディレクションしてもらいながら、撮影に臨むこともありますが、撮影当日現地で自らディレクションして撮影する機会も多くあります。ディレクター、デザイナーとしての能力を活かし、クライアントの要望にお応えしながら、デザインに必要な絵を逆算して撮影しています。そのようなことから、撮影した写真をクライアントのみなさんに喜んでいただけるのは、当然嬉しいのですが、案件を担当するデザイナーの方々からお褒めの言葉をいただけることはもっと嬉しいものです。



▲ 撮影した写真を表紙に。
百聞は一見にしかず。
写真は情報を効率的に伝えると共に紙面を魅力的に飾る強力なツールです。「映える」という言葉が定着しているように、効果的に情報を伝えるためには、高いデザイン性が重要になってきています。
写真はカメラさえあれば、どなたでも撮れるものですが、カメラマンが撮影した写真には、デザインをより良いものにし、もっと伝えたい形にするための「写真のもつ力」が一味加わります。
被写体を魅力的に見せ、イメージを膨らませる技術を持ったカメラマンとして、皆様のお役に立ちたいとお待ちしています。ぜひお気軽にお声がけください。
(制作課マネージャー 米田 達生)