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News Letter『遊文通信』

デザイナー専用タスク管理ソフト tr-tantタント

 遊文通信をいつもご愛読ありがとうございます。遊文舎では様々な事情で退職された元スタッフの方との関係性を良好に持続し、協業を促進することにより人財リソース確保に努めています。
 そのような方が今 10 名以上。遊文舎のハウスルールに精通した強力な外部パートナーとして活躍されています。今号ではその中でも遊文舎に特任スタッフとして席をおきつつ社内起業されているプログラマーの竹内氏より、商品リリースの PR をお願いしました。

代表取締役 木原 庸裕

 デザイナーのタスク管理は繁忙期になると大変です。だれにどの仕事を回すか、進捗はどうなっているか、把握するのが難しく繁忙期など現場は大混乱となります。tr-tant はデザイナーのタスク管理ができるソフトです。誰がどの業務を受け持っているか、進捗状況はどうなっているかがわかるのはもちろん、デザイナーの業務量や忙しさを見える化できます。管理職が現場の予見管理を行うことで、自己申告漏れなどによるピークの回避を行い、不要な残業を削減することができます。『遊文通信』の紙面をお借りして tr-tant の特徴と開発秘話をまとめさせていただきます。

 もともと㈱遊文舎で自動組版などのシステムに携り、嵐山デザインガレージ合同会社を起業した、たけうちとおるが開発しています。ほかにも DTP 関連のフリーウエアや WEB ツールを多数作ってきました。tr-tant はそれらの総決算。使いやすさと現場感を大切にしたソフトに仕上がりました。

スケジュール管理

 スケジュール管理はカラフルに工期を表示。進捗状況は色で表現します。仕事はドロップで担当者に割り当てられるので簡単。そしてデザイナーの仕事の負荷が見えるようになっているので新しい仕事を割り振るときの参考になります。

日報機能

 どの案件のどの部分に時間がかかったのか?ミーティング時間は適切か?時間がかかりすぎるクライアントは?そもそもデザイン業務にどれくらいの時間がかかっているのかなど、日報は大変重要です。tr-tant は日報機能も充実しており毎日の日報が負荷にならないよう工夫もされています。集計もできるので業務の振り返り分析に使うことができます。

校正業務にも

 校正チームはデザインの仕上がりを受け取ってチェックします。デザイナーとの連携が求められるのでスケジュール管理もちょっと違う工夫が必要です。

人事評価にChatGPTのサポート

 デザイナーの評価というものは大変手間がかかり神経を使います。
 営業とは違って売り上げ目標というものが無いので基準があいまいになりがちです。評価はもちろん管理職がするのですが日報の状況や受け持った業務を元に ChatGPT にも意見を出させることができます。ちょっと面白いのでお試しください。

▲ スケジュール管理画面

▲ 日報機能画面

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そもそもは…

 ㈱遊文舎では既存のタスク管理ソフトを使っていたのですが、デザイン現場に合わないらしく制作の責任者である米田マネージャーがとても困っていました。そのソフトはWEB プロジェクトが中心のようで、制作現場に必要な初校・再校といった概念もありません。「じゃあ、もっと使いやすいのを作るので嵐山デザインガレージと契約してよ」と開発が始まりました。

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現場で負担にならないように

 まずは初校・再校なども表示できて進捗も色でわかるようにするのは必須です。その上で現場には負担にならないよう気を遣いました。案件の登録も必須項目を減らしてなるべく手間が少なく登録できるようにしています。米田マネージャーのリクエストもなかなかきびしく応えるのが大変でした。
 私も退職前は㈱遊文舎でWindowsチームの管理をしていました。当時はエクセルで毎朝メンバーから状況を聞いて進捗管理をしていましたが、本当に大変で管理など無理だと思っていたのです。今回は予想作業時間を登録すれば、誰が忙しいとかこの人はまだ手すきだとか分かるのではないかとスタートしました。

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他社でも使えるか?

 なかなかいいものができてきたので、他社でも使ってもらえるのではと思い、よくお世話になっていた「ID 社」の S さんに声をかけ、S さんと優秀な開発の方を前にtr-tant のデモをさせていただきました(これは緊張する)。
 何年か前にデザイン業務の管理で困っていると聞いたことがあったので、タイムリーな提案だったようでとても関心を持ってもらえました。というか見ていただく前から導入はすると決めていただいていたようです。すごい決断力ですね。日報の方に特に興味をいだかれ宿題もいっぱいいただきました。

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㈱遊文舎テスト運用

 いよいよ㈱遊文舎でテスト運用です。最初は上長に使ってもらいバグを修正していきます。現場で使い始めると進捗など使いやすいとの評価。少しづつ慣れて来るとデータがしっかり入って来る。まずは実用もいけそうで一安心。バグも出て来ますが潰していきます。

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展示会に出してみよう

 大阪で展示会があるとのことで出展することにしました。㈱遊文舎の木原社長に伝えたところ営業の皆さんに声がかかったようで、有難かったです。「ID 社」の S さんも来てくださいました。展示会の評判も悪くなく、デザイナー専用なのにうちにも使えると関心を持っていただけました。この時 tr-tant 刺繍入りシャツも作りました。

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拡散してみよう

 いよいよ一般公開するために動きます。幸い私の周りには DTP の世界での有名人も多く、大阪 DTP 勉強会でお披露目するとともに、FacebookやTwitterで告知しました。そこで拡散が進み結構たくさんの方にアカウントを作っていただき、いつも評価の厳しいあの会社もテスト導入し、褒めていただきました。

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メディアに取材してもらおう

 木原社長に印刷時報㈱さまを紹介していただきプレスリリースも送り取材してもらいました。話題になりそうなChatGPTもこの時期に導入しました。印刷時報㈱は『PJ web news』にも『印刷ジャーナル』紙面にも掲載。こちらも反応が楽しみです。

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page2024に出すか

 さて、評判も良さそうなので次の一手として東京の展示会へ出展です。印刷メディアビジネスの総合イベントpage は以前、㈱遊文舎も「ぷぷり」を出していました。この展示会は全国から印刷会社の社長が集まるというtr-tantを出すには格好のイベントです。出展料も高くちょっと躊躇しますが、タイミングとしては DXも加熱しているこの時期なので、頑張って出そうとは思います。その時はぜひお立ち寄りください。

 皆さんに褒めていただき使えそうだと評価をいただきつつも、自信満々かというとそうでもありません。なんせ WEB サービスなどなかなかうまくいかないのはよく知っていますし、うまくいったとしても値決めはこれで良かったのか、サーバは持つのか、バグはないか、と心配は尽きません。ただ嵐山デザインガレージ合同会社のサービスをこういう風に展開していくのは起業して初めてなのと、いろいろな会社から感想もいただきちょっと頑張っていこうかなと思っている次第です。うまくいくといいな。応援お願いします。

(嵐山デザインガレージ合同会社 たけうちとおる)

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