No.128 | 2022年12月号
IGAS 2022 in TOKYO 国際総合印刷テクノロジー&ソリューション展
印刷業界は「脱・紙」が進んでいく中においても【環境】【品質】【効率】などさまざまな面で常に進化を続けています。コロナ禍で展示会そのものの開催がなく、印刷業界の「今」を体感することができなかったのですが、ようやく IGAS( International Graphic Arts Show )が開催されました。ここではその最新情報をご紹介したいと思います。
株式会社遊文舎 東京支店支店長 佐地 覚
4 年ぶりの国際展示会に行ってきました
11 月24 日(木)~ 11 月28 日(月)の5日間、4年ぶりに東京ビッグサイトで開催されたIGAS 2022。今回は「Venture into the innovation!-新たなイノベーションへの挑戦-」をテーマに印刷に関わる最新技術が各メーカーより出展されていました。また、ビジネス・人材の国際交流や印刷産業の活性化と興隆の場としてのIGAS をリアルに実感でき、久しぶりに刺激を受けました。
全体の印象として、やはりSDGs やDX を絡めた環境に配慮した印刷機(オフセット/ オンデマンド)や印刷環境の『見える化』をおこない、コストの削減や生産性の向上を実現するといった内容が多かったように思いました。
私がお客様に喜んでいただけるものとして面白かったものは、富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ株式会社の圧着DM でした。通常、圧着などの特殊加工は別工程となり、外部委託になることが多いのですが、圧着用のトナーの開発によって印刷との一貫生産が可能となり、低価格かつ短納期でエンドユーザーに提供できるようになります。対応機種はまだ少ないのですが、既存のCMYK に圧着トナーを加えるシンプルな仕組みなので、弊社導入済みの最上級オンデマンド印刷機Iridesse にも搭載できる可能性があるようです。また進捗があり次第、ご報告させていただきます。
まだコロナ禍でのイベント開催が不透明な状況ではありますが、今後もこういったイベントには足を運んで、触発されたり刺激やアイデアをもらいたいと思いました。

▲ モトヤさんのブースに置かれていたリーフレットは
今回弊社でデザインを担当させていただきました!

▲ 各社さまざまに見ごたえのあるカタログ
