各種印刷物の制作から
Web・デジタルコンテンツまでトータルにサポート致します

お気軽にご相談ください 大阪本社の電話番号06-6304-9325
メールのアイコン
お問い合わせ

News Letter『遊文通信』

西村謄写堂様 工場見学レポート

10月22日(金)に高知にある「西村謄写堂」様に工場見学へ行ってまいりました。参加メンバーは遊文舎からは私まるめがねと大阪・東京の責任者2名、グループ会社の双林からは営業の2名の合計5名で、グループ間の親睦を深める機会でもありました。印刷会社であるにも関わらず様々な分野に挑戦されている会社で、いろいろな発見や多くの勉強をさせていただきましたので、ご紹介させていただきます!

 創業87 年の高知にある同人誌印刷やグッズ制作を得意とされている会社です。一言に“ グッズ制作” といっても品目はパッケージOEM や手作りにこだわった布小物の縫製品など幅広く扱っており、アニメ・キャラクター市場を開拓されています。キャラクターの文房具やお菓子の製造にとどまらず、印刷会社とは思えないクオリティのラジオドラマなども手掛けており、紙の印刷だけにこだわらない事業を多数展開されています。
 弊社とは先代の頃から懇意にさせていただいている非常に縁の深い会社様です。

高知県内の8つの事業所を見学

 本社を含め、高知県内には8 つの事業所(工場・加工場)があります。その中から今回は4 つの事業所を見学させていただきました。その中には驚くような作業をされている事業所もありました。中でも特に気になった事業所をご紹介させていただきます。

第2事業所

 ここは縫製部があり、クッションや巾着袋、お守りまでも手掛けていました。もともと一軒家だったところを改装して縫製工場にされており、どこか懐かしい雰囲気もありました。ここで最も驚いたのは、ほぼすべての作業を手作業でされていることです。ひとつひとつ丁寧に縫い上げや編み込みなどをされており、見学時にはちょうどお守りの結び目を作られているところでしたが、機械ではとても再現できない繊細な作業でした。手作業だからこそ少ないロット数でも柔軟に対応でき、複雑な仕様のオリジナルグッズの製造も可能なのだと感じました。HP では動画で詳しく紹介されていますのでご興味があればご覧ください。

西村謄写堂様公式HP より「製本部のご紹介」
https://nishimura-p.co.jp/topip.htm#gaiyo

第3事業所

 この事業所にはPP 加工機(ラミネート)が1台とUV印刷機※が1台あり、見学時にはキャラクター物の印刷がおこなわれておりました。同人誌ではほぼすべて表紙PP加工がされており、短納期や、裏写りの対策のためUV 印刷機を使うことが多いそうです。遊文舎では同人誌の印刷の案件はほとんどないので大変勉強になりました。
 さらに2階には製版機×3台とサンプル作成などに使うカッター台がありました。
 このカッター台は簡単に任意の形に切り抜きができるのでパッケージデザインなどのサンプルを作る際にはとても重宝されているとのことでした。(遊文舎にも是非欲しいです。)デザイナーさんがパッケージデザインの企画提案から行うこともあるそうです。

※ 従来の油性インキではなく、UVランプという、環境に配慮した資材と装置で速乾性を実現する印刷機です。

▲ 西村謄写堂 第3 事業所 UV 印刷機

▲ 西村謄写第3 事業所 カッター台

第7営業所

 この事業所は印刷業とは一見関係ないアッセンブル作業を行う場所でした。自社でデザインしたパッケージを組み立てて、お菓子とおもちゃを同梱するいわゆる“ 食玩” を作る作業です。印刷会社が食品を扱うパッケージング事業を新たに始めるのは、基盤を作るのがとても大変だったのではないでしょうか。食品が関わるだけで衛生面への気遣いが通常の何倍にもなると思います。異物の混入などがないように、人の目以外でもX 線を使用して内部を確認するシステムもあるようです。

▲ 西村謄写堂第7事業所アッセンブル

見学で感じたこと、遊文舎としてできること

 西村謄写堂様には時間をかけてとても丁寧にご案内いただく中で多くの社員の方とお話をさせていただきました。そこで感じたことは働いていらっしゃる方々が生き生きと仕事をされていてとても居心地がよさそうだということです。
 アッセンブル作業や封入作業など内職作業には人手を集めることが重要になりますが、そのためには、それだけの仕事量と続けたいと思える社内環境作りが大切なのだと感じました。
 また、印刷業ではない分野に挑戦されるきっかけを伺ったところ「お客様からの要望があったから」とおっしゃっていました。自社の業務の範囲を決めてしまうのではなく、要望があったものは断らず、“ やれるだけやってみる” という姿勢がお客様に頼りにされている所以だと思います。
 そのためには、まずお客様の仕事や作業に対する理解を深める必要があり、どこまでいっても、「寄り添って、困っている部分を手助けしたい」という信念にとても感銘を受けました。
 私自身としても遊文舎で出来ることを考えながら一つひとつの業務の理解を深めていきたいと思いました。『遊文通信』をお読みいただいている皆さまとも、よりコミュニケーションを取らせていただき、皆様に寄り添ったご提案を広げていければ、と思いますので今後ともよろしくお願いいたします。

東京支店 営業 中野 瞬(まるめがね)

ご注文の流れ

上へ行くボタン