No.100 ｜ 2020年1月号

2020年飛翔
かかわるすべてのみなさまとともに

大胆な飛躍より着実な成長を

　企業の営みについての考え方は種々ありますが、伊那食品工業の塚越寛氏の言葉を借りれば、「企業は膨張（実態のともなわない肥大）ではなく成長（明確な意思と計画に基づいた拡大）を目指さないといけない。その営みは年輪を育む樹木の如しである」ということになります。私は大胆な飛躍より、社員の幸福を優先した着実な成長の継続こそが肝要だと考えています。
　すべての社員の安定した生活と幸福を担保する手段として原資となる利益、そのもととなる売上を追求する。そのためにはお客様、ひいては社会に支持されるような商品サービスを提供し続け、自らの存在価値を高めていかねばなりません。遊文舎の社員が自信と誇りを持って自らを高め、お客様に誠心誠意尽くすことを継続すれば、お客様のお役に立つような貢献を果たせ、結果として遊文舎が成長を持続でき社員が幸福になる。そのような正のスパイラルを今年度も広げていけるよう、一同力をあわせて前進してゆく所存です。

社員の生活と企業の成長は一体

　働き方改革関連のフレーズを耳にしない日はありません。たった数年で世の中のルールは大きく変わりました。お客様はもちろん、働く人からも支持されないと企業の運営が成り立たない時代が本格的に幕開けしました。2020年4月より施行される同一労働同一賃金、また超過勤務時間上限規制の中小企業猶予解除は企業にさらに難しい運営を課すことでしょう。働く人にとっても目先の所得が減るリスク、またそもそも勤務先の経営が成り立たなくなっては生活基盤が侵されてしまいます。そうならないように、働く人の生活と仕事、企業の成長がバランスよく噛み合い向上するようにこれまで以上に企業と社員は一体となる必要があると考えます。
　遊文舎では2019年2月に経済産業省主幹の健康経営優良法人認定制度にチャレンジし、認可を受けることができました。そこにとどまらず、社員とのコミュニケーションをより密にし、形骸化しない本当の意味での社員の健やかな生活と充実した仕事の両立への施策を総務チーム主体で推進してまいります。
　私たちの事業領域は印刷物をはじめとした情報媒体を製作してお届けすることですが、そこに至るまでのサービスの部分でお客さまと接点を持つ社員が真摯に仕事に向き合ってこそ良質な成果物につながります。社員が「one team」となり皆でお客様に向き合うこと以上の顧客サービスはありません。そのことを肝に銘じて慎重に経営のかじ取りを行う所存でございます。

私たちのスローガン～
育てよう OUR COMPANY！
自ら創ろう OUR GREAT FUTURE！

本年度も遊文舎グループを何卒よろしくお願い申し上げます。

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