「InDesignインデザイン」のご紹介

　遊文舎の制作課の特徴は、デザインの表現性や訴求力の追求はもちろん、アプリケーションの性能を最大限に活かし、効率的に大量のタスクを短時間でこなす生産性の向上を常に追及しているところにあります。その目的は、お客様への商品サービス提供の品質・スピードアップが第一ですが、遊文舎スタッフの時短促進による労働環境改善を継続していくことにもあります。今回は、少しでも皆様のご参考になればと、その効果を最も活かせるAdobe 社製「インデザイン」の機能のご紹介をしたいと思います。

●表組

　お客様から入稿していただく表データのほとんどはExcelで作成されています。Excel の「関数」機能は、優秀で事務系ソフトとして確固たる地位を築いています。そのExcelデータをインデザインの「表」機能を使い、「行間」や「揃え」などに注意しながら、読みやすいデザインへ作り変えていくことができます。

●スクリプト

　「Java Script」というプログラミング言語を使用して、作業を自動化したり、新しい機能を作りだすなど、求める結果に対してクリックひとつで作業することができる優れた機能です。

　●複数の画像を決まった場所に貼り付ける

　●1 つのアイテムを指定した回数分複製する

　●膨大な量がある表の中から、指定した行のみ抜き出す

　などなど、できることが多すぎて書きれないほどです。スクリプトを活用すれば、手作業で数日かかっていた仕事が半日でできる、といったことも可能です。

●データ結合

　いわゆる「自動組版」と呼ばれる機能で、決まったレイアウトに異なる文字や写真などを自動で発生させていくことができる機能です。スーパーや電気店のチラシなどは、同じレイアウトの中に異なる商品名や価格が表示されています。それらは「自動組版」の機能で、複数ページに一気にテキストや写真を流し込み、最終的に微調整のみで作業が完了することも可能になりました。
　ひと昔前なら印刷した後、ひとつひとつ手動で行なっていたナンバリングを付ける作業も自動で行うことができるため、スクリプト機能と同様に画期的な機能です。

●正規表現

　文字組版の効率化に劇的な変化をもらたしたのが、この「正規表現」の機能です。指定した文字を一度で他の文字に置き換えるのであれば、ほかのアプリケーションでも可能ですが、「フォント・大きさ・色・飾り」といった情報を含めた「任意のひと文字」を別のデザインに変更することがインデザインでは可能です。
　私たち文字を扱うオペレーターはこの「正規表現」をどれだけ理解し駆使できるかで、時間短縮や正確な修正作業をすることに「差」をつけることができます。

　お客様からの要望を「形」にするのが、私たち「制作」の仕事です。こうしてアプリケーションの機能をお伝えすることで、「印刷会社に頼むことではないかも」「やってほしいことがあるけど、どうしたらいいかな」などの不安や戸惑いを少しでもなくして頂ければ幸いです。
　まずは、担当させていただいている営業に何でもご相談ください。
　今回はインデザインの機能のほんの一部をお伝えしただけですが、ご質問などはいつでもお気軽にお尋ねください。

（東京支店制作課　TIARI）