No.77 | 2017年11月号
Iridesse 日本初1号機導入! 最新鋭カラープロダクションプレス

遊文舎デジタル事業部に並ぶ
左:Nuvera
奥:C1000i
右:Iridesse
遊文舎は、11月18日、富士ゼロックスが新たなオンデマンド印刷のフラッグシップマシンと銘打つ「Iridesse Production Press(イリデッセプロダクションプレス)」を、日本の1 号機として導入しました。これで、従来のカラー機「C1000i Press」「C800Press」を含めカラーオンデマンド機は3 台、モノクロは最速の両面プリンター「Nuvera 288 EA」と「D125 LP」の2 台、合わせて5 台のオンデマンド印刷機をラインナップしました。
オンデマンド印刷という言葉が世に出た当初、オフセット印刷には遥か及ばないだろうと、おおかたの評価は低いものでした。しかしその後24年、生産スピードの大幅アップと画質=品質の向上により、活用される範囲があっという間にひろがり、プリンターの枠を超えたプロダクションプレスという新しいジャンルを確立して、いまや印刷機を凌駕し駆逐するのでは? という近未来図まで語られています。
今回、遊文舎が導入した「Iridesse(イリデッセ)」は、貝殻、蝶の羽、トンボの羽、シャボン玉のように、光の変化や見る角度、視点によって変化する多様な色彩、虹色、という意味の英語で、光輝性の高いメタリックカラーをはじめとした、多彩かつ高品質の印刷表現をイメージしてのネーミングとのこと。つまり、オフセット印刷でも難しいと言われているグラデーション効果を使った高級感のある対象も再現できるようになっています。

イリデッセで印刷(サンプル提供:冨士ゼロックス)
従来のオンデマンド印刷の定義と言えば「必要なときに、必要なものを、必要な分だけ、必要な形で、情報を伝えること」でしたが、「イリデッセ」ではそこに「表現豊かに」という言葉を加えることができるということでしょうか。DM や招待状などのバリアブル印刷、書籍の表紙、会社案内、いつものチラシにも、特殊トナーを組み合わせることで高級感が高まり、ぐっと人の心を揺さぶり惹きつけます。将来的には、長尺対応ができるということで、横長冊子の表紙カバーなどにも活用範囲が広がります。
先駆者として1 号機を導入したわけですから、それなりの苦労と努力を重ねて「イリデッセ」の可能性の裾野を広げていかねばならないと自覚しています。6 色をいかに効果的に生かすか、デザイナーともども研鑽を重ねていく所存です。進化する情報産業の一端を担うオンデマンド印刷の最前線に立つということを意識して、迅速な対応と高品質な印刷技術で、多様化するお客様のニーズに応えてまいりますので、今後とも宜しくお願いいたします。
(デジタル事業部 土肥)
今回遊文舎様に導入いただきました新商品「Iridesse Production Press」は、業界初の1 パス6 色プリントエンジンを採用した最新のプロダクションプリンターです。
この日本初導入を受けて、各組織に横軸が通った遊文舎様のチーム対応力が、必ずやオンデマンド印刷の最前線において、お客様の満足のその先にあるものを創造されていくものと確信しております。
「遊文舎」×「Iridesse Production Press」に今後とも目が離せません!
富士ゼロックス大阪株式会社
グラフィックアーツ営業部 笠脇正洋