No.72 | 2017年6月号
付加価値の創出、妥協しません。
営業活動報告第2弾
バリアブル(可変)印刷活用のご報告
紹介させていただく事例は、入社以来、年に数回は必ず携わらせていただいているバリアブル印刷です。ご存知の方も多いと思いますが、改めて説明させていただくと、バリアブルとはVariable Data Printing、共通のレイアウトの一部分を1 枚ずつ内容を変えて印刷することです。データに基づいて処理されるので、版を変えることもなく、一時停止することもなく印刷されていきます。オフセット印刷の版により固定的な内容を印刷する、従来の印刷概念とは全く違うデジタル印刷の一種です。
すぐにイメージできるものとして挙げられるのは、ダイレクトメールの宛名印刷です。ハガキの宛名面の印字は郵便枠などあらかじめ固定したデータに、お客様から郵便枠・住所・氏名といったデータベース(主にExcel データ)を提供いただき、それを少し加工してから流し込んで印刷していきます。
弊社ではもちろん上記のようなハガキなどの宛名印刷もお受けしていますが、それよりも各種チケットや券のナンバリング、イベントで使用するネームカードといった案件が比較的多いです。イベント関係のものは総じて時間がない案件が多いですが、データベースさえ提供いただければ迅速に対応することができます。しかも、デジタル印刷ですので、その後の折りや断ちなどの工程もオフセット印刷より時間を短縮できます。
また、弊社では行政が行う市民アンケート調査票の印刷をさせていただくことがあるのですが、最近は送付後も誰にどの内容のアンケートを送ったかを把握できるように、表紙にナンバリングを施すケースも多くなってきました。
他にもこんな事例がありました。ある出版社さんのお仕事で、美術展の図録集をさせていただいたことがあるのですが、その表紙にバリアブル印刷を使いました。図録集ですので、本文は美術展に出展されている作家さんの作品が全て掲載されています。そこの部分はオフセット印刷機で刷り、表紙は1 冊ずつそれぞれの作家さんの作品と名前を掲載したものをデジタルで印刷。お客様にも大変ご満足いただきました。
これまで挙げた例以外にも、考え方や持っておられる情報次第で様々な場面でバリアブル印刷は使えると思います。ご相談いただければ、より訴求力の高い印刷物を一緒に考えさせていただきます。
(企画営業部 河野 行俊)
