No.41 | 2014年10月号
遊文舎に若い刺激を。
今年もインターンシップ生をお迎えしました
8月25日から9月5日まで2人の優秀な学生をお迎えしました。
遊文舎にとっても、学生さんにとっても良い刺激になりました。

逸見 優さん
2週間で得た多くの刺激ときっかけ
技術だけではなく、人として成長できたと感じました
私は2 週間の中で制作、製版、営業、印刷製本の各フロアでそれぞれ体験、あるいは見学をさせていただきました。お忙しい中、大まかながらもすべての現場をこの目でみせていただきました。作り出されたものが商品として完成するまでを順を追って見ることができ、さらに営業が受注してきた仕事が制作の現場に入るところ、完成品が世に出る瞬間まで見ることができました。当初の目的以上にたくさんの勉強をさせていただけて、毎日がとても楽しかったです。
各担当の方がそれぞれ異なる責任をもっている異なった視点で、しかしはっきりとコンセプトを持って働いていらっしゃる姿がとても印象的でした。印刷業に関する知識から仕事観、人生観まで、たくさんのお話を伺うことができました。そのどれもが興味深いもので、話してくださる方もみなさんいきいきしていらっしゃるので、働くこと自体に今までに無いプラスの印象を持つことができました。
人間として勉強になった点ももちろん多いのですが、技術・知識面での不足を思い知ることもできました。制作ペースもそうですが、何よりセンスの基盤になるもののインプットが圧倒的に足りないことを思い知らされました。
今回のインターンシップで得たのはたくさんの“きっかけ”だと感じておりますので、これから残り少なくなりつつある学生の時間を無駄にせず、この機会に頂いたきっかけを掘り下げる勉強をしていきたいと思っております。
さらに、ここで得たきっかけと、前進するエネルギーを作り手と受け手にお裾分けしてこそ私のモットーが果たされる大きな一歩となると考えております。
今回の経験を存分に活かして、どんどん周りの人間を巻き込んで活動していきたいです。
杉本 葵さん
一人ひとりが役割を果たして、初めて一つの仕事が完成する
プロの現場のお仕事に感動しました
2週間という間で名刺・名札の制作やWeb 制作、営業同行をさせていただきました。
Webの制作ではデザインされたページを実際にコーディングしていき、ログインして意見を投稿する掲示板を作りました。最初は自分にできるのかという不安がありましたが、とてもわかりやすく教えていただいて勉強になりました。また、レスポンシブデザインを初めて制作するのもいい経験になりました。掲示板の制作では身近な機能を作ることひとつでもたくさん考えなければならないことがありましたが、それを1つ1つ知っていくことが楽しかったです。
たくさん身についたことはあっても、最後まですんなりできるようになるということはありませんでした。でもプロの方はすぐに何がどう違うかを教えてくださったり、ヒントをくれたりして、知識量、仕事の速さが全然違うことを実感しました。
営業同行では初めて外に出て実際に名刺を交換したり、打ち合わせをされているのを見学しました。営業はお客様からの要望を会社に持ち帰って担当の人に伝え、また訂正されたものをお客さんに持っていく……そういったことを、納得いくまで繰り返してようやく1 冊の本ができるということを知りました。それぞれが一生懸命に役割を果たして1つのものが出来上がっていくということに感動しました。会議ではホームページのデザインについて話し合ったり、すぐスールの改善案を提案させていただいて人前で話すことに緊張しましたが、いい経験になりました。
2週間という間でたくさんのことを経験させていただき、充実した日々を過ごせました。今回の経験を生かして今後のことを考えていきたいと思います。