No.39 | 2014年8月号
暑中お見舞い申し上げます。
東京国際ブックフェア&電子出版EXPO

Media Do からScribd
2014年7 月3 日、東京国際ブックフェアに行ってきました。日本最大の本の展示会であるブックフェア。しかし、年々メインであるはずの出版社さんの出展は減り、逆に電子書籍やキャラクターライセンス、コンテンツビジネスなど併設の電子出版EXPO が元気になっています。
そんな中、弊社とお取り引きのある製本会社の渋谷文泉閣さんのブースにお邪魔しました。渋谷文泉閣さんはクータバインディング製本(本の開きがいい)で業績好調ですが、今の好調に甘んじること無くさまざまな提案やユーザーの困りごとを一生懸命考えておられます。その中でも上製本の糸かがりまでやってカバーを付けない独特の製本(背の部分にも計算して模様が!)などユニークな本を展示されていました。つねに新しい事に挑戦する姿勢におおいに刺激を受けました。
電子書籍
電子書籍に関しては、少し変わった動きも出て来ています。以前のような大量の電子書籍マーケットは自然と淘汰されていき、現在の電子書籍マーケットはAmazon を筆頭に数社に固定されてきました。その分マーケットの出展は減り、ePub を作るサービスやアプリケーション等の出展が増えてきました。
kobo でおなじみの楽天からはシステムやInDesign のプラグインを使って電子書籍を作るサービスを出展。こちらフランスのアクアファダス社を傘下に加えての出版です。
Kadokawa からはコミックをTwitter でつぶやくとタイムライン上で試し読みできるサービス。こちらYahoo ニュースにも上がっていました。
Media Do からは黒船再びとアメリカで急成長中のScribd. が出展。こちら月額制の電子書籍サービスで$ 8 .99で本が読み放題になるという代物。日本のコミックに期待しているそうです。ユーザにとっては1000円程度で本が読み放題というのはコンテンツによってはなかなか魅力的ですが、出版社さんはどうなんでしょうか。十分利益があると言っていましたが。
そんな中、モリサワさんの社長にも貴重なお話を聞かせていただきました。モリサワさんのeBook ソリューションで作られたカフェの雑誌ですが、本来なら地域性もあり、電子では難しいと思われていたそうですが、うまく成功したそうです。雑誌自体は無料であったり安価にします。当然ダウンロードが増えるわけですが、すると紙の雑誌も相乗効果で売り上げが大きく伸びたそうです。また雑誌なので広告を掲載します。広告もただ紙面のままではなく、ちゃんとクリックするとHP に飛ぶようにします。するとさらに広告が良い効果を上げるそうです。
またゲーム雑誌では雑誌本体に特別なアイテムのダウンロード用シリアルナンバーを袋とじで付けて、販売数を増やす工夫がされているのもありました。
このように、電子書籍も独特のポジションを作りつつあり、ただ紙の本をそのまま電子にするのではなく電子独特の機能をつけるようになってきました。私自身も電子書籍は手軽に買うようになりました。紙の本は持ち歩くのが重いのと電子の気軽さも気に入って、ちょっとした新書とかは電子書籍で買ったりしています。
(たけうち)

モリサワさんのブース

渋谷文泉閣さんのブース
2014年 夏
社員総会&親睦会
毎年、わが社では上半期( 1 〜6 月)、下半期( 7 〜12月)に期間の総まとめとして社員全員参加の報告会を開催しています。
まずは社長から『上半期総括と下半期の展望』と題する報告。2 〜3 月の繁忙期は前年比120%増の受注件数があったが、消費増税特需にともなう内製率低下により増収減益という残念な結果に終わった。これも将来への先行投資の想定内なので、さらに果敢に前進していくという力強いメッセージ。
続いて、明るい話題として3 つのトピックスを発表! 新しい取り組みとして受注拡大を図るべく、各部署の精鋭を選りすぐったプロジェクトチームの立ち上げや東京営業所の本格的な始動、早や4 年目に突入した印刷通販サイトの『すぐスール.com』の拡大など、今後わが社の要となる事業を改めて笑いも交えて発表しました。
また、各営業担当から新規得意先様の紹介がありました。普段お客様と接することの少ない部署の社員にも様々な業種のお客様が遊文舎を支えてくださっているとの実感がリアルになり、社員一同さらに業務に邁進する決意を固めました。
社員総会の後は繁忙期の疲れを癒そうと、梅田の丸ビルにある高級四川料理の店「御馥(イーフー)」へ移動、社長の乾杯の音頭で宴会がスタート。四川のコース料理、ふかひれスープや北京ダックなどあまり口にしたことがない美味しい料理を皆で堪能しました。また宴会の最中、恒例の豪華景品が当たるビンゴゲームを開催。ビックな景品が当たり歓喜する人、欲しい景品が当たらずに肩を落とす人など楽しい宴会となりました。
宴会終了後、社長の先導でぞろぞろと大方が夜の帳へと消えていったのは言うまでもないですが……。
(生産管理課・土肥)


