No.38 | 2014年7月号
Eco & Fast Printing 実践技術セミナー主催:富士フィルムグローバルグラフィックシステムズ
遊文舎がユーザー見学会の実演企業に選ばれました!
6月11日(水)、富士フィルム主催の「Eco & Fast Printing 実践技術セミナー」が開催され、その中のユーザー見学会で、遊文舎の製版・印刷の設備と技術を披露させて頂きました。当日の参加者は60名を越え、プレス関係者も8社という人気のセミナーとなりました。
昨年12月に導入した、現像のまったく要らない無処理プレート(XZ-R =エックス・ジー・アール)を、ハイデルの印刷機3機種(菊全・菊半・菊四サイズ)すべてに使用してスムーズに運用している先進性が評価され、今回の見学会の運びとなりました。
印刷に不可欠のプレート=刷版については、環境にやさしいといわれるCTP が全世界に普及しています。しかし、ほとんどの工程は次のとおりです。
刷版焼付
➡ 現像定着
➡ 水洗
➡ 保護用ガム
➡ 印刷機
以前の手作業による工程にくらべれば、処理液の削減や品質の安定性において格段の感がありますが、現像液の管理や廃液の処理などになお限界があり、「次世代は現像レス」と言われ始めて5 〜6 年になります。そこで、今回遊文舎が導入したXZ-R の工程は次のとおりです。
刷版焼付以降の工程をジャンプした無処理版を印刷機にかけ、ローラーの湿し水で現像する方式です。現像液・定着液・ガム液が不要となり、環境配慮だけでなく、コスト削減・省スペースも大きなメリットです。
開発当初は刷りだしの安定性に欠け、印刷で汚れが発生するなどのトラブルを解決できず、現在も導入する事を躊躇されている印刷会社が多いと聞きます。弊社も少し不安を持った導入でしたが、富士フィルムの協力もあり、大きな問題もなくスムーズに実運用に至りました。
来社されたお客様は各印刷会社の上層部の方々が多数で、皆さん興味津々で熱心にご覧になられていました。質問も多数出ましたが説明に納得して頂いたと思っています。今後現像レスが主流になっていくと思われますので、その普及の一助となれたことを大変光栄に思っています。
今後もXMF の持つリップ機能を最大限活用し、お客様サービスに努めてまいる所存です。
(業務部製版課 本郷)
1階ハイデルSM菊半機の稼働実演。
現像レスでも変わらないクオリティーです。
3階でXMFリップや刷版の質問を受ける。
たくさんの方が見学に来られました。