No.37 | 2014年6月号
いま注目の!レスポンシブWebデザイン
皆様は近年Web 業界で流行りのレスポンシブWeb デザインをご存知でしょうか?パソコンに始まり、iPad やiPad mini、Nexus 7 といったタブレット類、iPhone やAndroid といったスマートフォン類と、Webサイトを閲覧するデバイスが急激に増えましたよね。スマートフォンの急激な普及により、パソコンをわざわざ立ち上げようという人が少なくなってきたように思います。
従来であれば、Webサイトを閲覧するデバイスといえばパソコンとガラパゴス携帯の実質2択でしたので、対応することは容易でした。パソコン用のWebサイトとガラパゴス用のWebサイトをそれぞれ作れば良かったのです。
しかし、Webサイトを閲覧するデバイスが複雑化した近年では全てのデバイスに対応したWebサイトを1つ1つ制作することは非常に困難です。
そうした時代の風に対応したWebサイトの新しい作り方ともいえるものがレスポンシブWebデザインです。レスポンシブWebデザインとは1つのソースで複数デバイスに対応させ、コンテンツを最適化して表示させる手法のことをいいます。要するにWebサイトは1つしか用意されていないのですが、閲覧する人の画面の大きさに合わせて最適化して見やすいように変化してくれるWebサイトのことをいいます。
レスポンシブWeb デザインには様々なメリットがあります。
まず従来のように複数のWeb サイトを更新する必要がない為、更新作業の負担が軽減されます。こっちは更新したのにあっちは忘れていたといった事態が発生しなくなります。
次にどのデバイスでも同じWeb ページを最適化させて見せているので、そのWeb ページのイメージを一定のものにします。
更にパソコン用、モバイル用といった具合にわざわざURL を分ける必要がありません。1 つのURL に統一することが出来るため、重複コンテンツを生みませんし、SEO 効果が期待出来ます。従来であればリダイレクトといった手法で、パソコンであればパソコン、モバイルであればモバイルといった具合にそれぞれ対応するデバイス毎にURL を変更して飛ばしていたのですが、そうした手間が掛かりません。それらの理由から、あのGoogle もレスポンシブWeb デザインを推奨しているようです。
良いこと尽くめのように思えるレスポンシブWeb デザインですが、制作サイドにとっては通常のそれと比較して、大幅に時間が掛かるという欠点があります。様々なデバイスやOS まで考慮して作らなければならないため綿密な計画が必要不可欠なのです。
とは言うものの今をときめくレスポンシブWeb デザインを導入しない手はありません。私たちもスタートラインに立ったばかりですが着々と前進しています。ご一緒にリニューアルしてみませんか。
(かわかみ)

PCから見た場合

iPadから見た場合

iPhoneから見た場合
画像はNHK スタジオパークのレスポンシブWebデザインです。
デバイス毎に上手く最適化されているのが分かります。