No.18 | 2012年10月号
よりよい職場づくりのために〜作業環境の測定を行いました〜
先日大きくメディアで取り上げられました胆管がんのニュースをきっかけに、遊文舎では、問題となっている有機溶剤(ジクロロメタン)の数値測定を行いました。従業員だけでなく、その家族、また遊文舎の近隣にお住まいの方々にも安心していただけるよう、9月3 日、株式会社ガンマー分析センターさんに来ていただき、印刷作業場の環境を検査しました。実際に測定をしている様子や内容、肝心の結果や今後の方針などを分かりやすくまとめましたので、遊文舎の印刷現場を少しでも知っていただける一助となればと思います。
▲左:遊文舎有機溶剤作業責任者・加地、右:ガンマー分析センター・検査員
測定には、印刷機器の周囲5 か所の平均値を測るA測定と、作業員の呼吸位置や有機溶剤の発生源を測るB 測定の2 種類があります。
❶「PVDF パック」という空気をサンプリングする機械で、工場の空気を1 ℓずつ採取します。
正確なデータを測るため、一気に吸い取るのではなく、1 分間で100㏄のスピードで少しずつ採取します。
❷採取するポイントは全部で7 箇所。
A 測定(印刷機器の周囲)が5 箇所、
B 測定(作業員の呼吸位置と有機溶剤の発生源)が2 箇所です。
A 測定
B 測定
❸風向きによっても空気中の物質濃度は変わります。
いかに換気が必要か、ということを改めて実感させられますね。
風向きを測定する機械で、印刷機器の周囲13箇所のポイントで風の流れを測定しました。
結果
測定結果は「第一管理区分」。
作業環境管理区分は第一、第二、第三のレベルがありますが、第一は「適切」と判断される範囲で問題なしという結果でした。
▲作業環境測定結果報告書
今回の測定は、単なる測定ではなく、私たちにとっても非常に勉強になる測定でした。「適切」とされた結果に安心することなく、さらによい環境を社員全員で追及していきたいと思っております。