(A5判 146頁 上製本)
大阪大学出版会 様
「破綻と再建」というタイトルから着想を得て、「相反するもの」を作品のコンセプトとしました。
相反するイメージを際立たせるために、赤と青のマーブリングを用い、塵となって消えていく部分や、割れて別のものへと変化する部分などで、質感の違いを表現しています。
制作にあたっては、破片が鉱物へと変化していく過程を美しく見せつつ、全体の中で不自然に浮かないように仕上げる点に苦労しました。
また、帯・見返し・花ぎれなどすべての要素の色味を紫に統一することで、作品全体の一体感にもこだわりました。