No.12 | 2011年12月号
		デジタルプリンティングの新たなステージへオンデマンドなのに高品質を合言葉に‼
		
			富士ゼロックスが新たに開発したColor 1000 Pressはハイエンドクラスで初めて EA-Eco トナーを採用。オイルレストナーで今までオンデマンドプリントの欠点とされていたギラツキが無くなった。また、新開発のクリアトナーが搭載できるので光沢の表面加工や透かしプリントなどデザイン面での活用範囲が広がりました。
 高速プリントでも安定した定着温度を保つ新開発のベルトロール定着器を採用。EA-Eco トナーの採用とあわせ、プリント表現できる色域が拡大されているということです。
 また、新しく開発されたフルカラータンデムエンジン、大径シームレス中間転写ベルトの採用により、紙厚も四六判48kg~四六判330kgまでの対応が可能となりました。また、レザックなどのファンシーペーパー(表面エンボス加工の紙)への印刷も可能となっています。
		 
		新たなオンデマンド創出のために
		 印刷速度はA4サイズなら毎分100ページ、A3サイズで50ページの高速フルカラー出力ができるようになった。これまでのように用紙の厚みによりプリント速度がおちるという事も無くなり、生産性の向上が期待できるほか、用紙サイズも488㎜×330㎜までに拡大されました。また、補助器具をセットすることで官製ハガキ(100㎜×148㎜)への印刷も可能になっています。
 さらにオンデマンドの欠点とされてきた定着の際の高熱による用紙の波打ち・静電気も冷却装置が備わった事でほとんど気にならなくなり、書籍物を印刷した際にも製本加工が非常にやりやすくなり品質も向上しました。これまでオンデマンドはあくまで簡易印刷と考えていた部分が払拭され色味・質感などにもこだわる製品への対応が可能となりました。
		より高品質な少部数を実現するために
		 弊社ではすでに少部数の画集の印刷依頼に対応しましたが、お客様には非常に高い評価を頂いています。遊文舎では“オンデマンドなのに高品質”を売りにした商品開発に取り組みを始めています。絶版になった書籍の少部数復刻、自費制作の画集・写真集などを企画中です。
		 新開発のオーバーコート感光体ドラムは、ドラム表面に特殊加工を施すことで、耐摩耗性、対傷性能が強化され、さらに、大径シームレス中間転写ベルトは、継ぎ目のない長尺シームレス構造を採用することで、安定した高画質と長寿命を実現しているということです。 当然の事ですがColor 1000 Pressも、バリアブルプリンティング※¹ により、カタログ、ダイレクトメール、チラシなどの販促物での可変印刷も得意としています。
		  ※¹各種データベースのデータのような可変するデータに基づき、印刷するページの一枚一枚に対して、テキスト、線画、画像などといった印刷内容のレイアウトは同じで内容を差し替えて印刷を行うことをさす。
		
			
				 
				▼2011年10月導入
			 
		 
		
				
				
					栄光の架け橋 第12回
					第12回は印刷には無くてはならない用紙を届けてもらっています
						㈱宗次 児島氏にお話をお聞きしました。
					
				 
				
					
						―㈱宗次についてお聞かせください
						
							 初代の社長が昭和23 年に創業しました。洋紙と和紙の販売一筋に今年で63年を迎えます。手締めの旧式断裁機1 台とリヤカー配達で、福島区の小さなビルで始めた会社も現在は尼崎へ店舗を移し最新式断裁機4 台を構え総勢30 名の従業員で頑張っております。
						
					 
					
						―今、力を入れているものは何ですか?
						
							 10年ほど前より㈱D ネットという別会社を設立致しました。印刷物に関わるクリエーター(デザイナー・カメラマン・イラストレーター等)の派遣や紙製品の製作、また翻訳や英語教材の販売などを行っており、取引先の印刷会社さんにもよく利用していただいております。
						
					 
					
						―気をつけていることってありますか?
						
							 “必要な時に必要な量を適正な価格で”をモットーにお客様の短納期のご要望に出来る限りご対応出来るよう頑張っております。基本的な商品の間違いなどを無くすようチェック機能を強化しております。
					
 
					
						―遊文舎の印象はどうですか?
						
							 軽印刷業界ではまだまだ電話発注や紙伝票による工程管理が中心のなか、メール発注や管理ソフト「ぷぷり」の活用により、どのセクションからも印刷物の工程をチェックしたり管理したり出来るというのは、作業を迅速化させたりミスを限りなく少なく出来るシステムではないかと思います。また制作においても発想力、提案力は他社と比べて抜きん出た会社だと思います。
						
					 
					
						―今後の展望や遊文舎への要望は?
						
							 Dネットの方で半年前に簡易の上製本とPP の機械を導入致しました。これを活用し、安価で1冊1 冊がオリジナルの冊子を製作しております。ただ出力機がないので遊文舎さんの最新式ゼロックスC1000 を活用し、オンデマンド冊子の製作の幅を一緒に拡げていけたらいいと考えておりますので、パートナーとしてよろしくお願いします。
						
					 
					(聞き手:dandy)
					
						
							 
							工場内のひとコマ