大阪印刷人の傍目八目

   

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2009年9月27日

「編集天国」 菅付雅信 編集作品展 at graf

「おっと!その色でくるのか!」
「この間(ま)の取り方は何だ?」

「う~ん、やっぱり好きだ!」

それは、歩くたびに、きしむような堂島にある古いビルヂング 「graf」の salon で開催されていた、編集者 「菅付雅信 編集作品展」。


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菅付イズムと呼ばれ、強烈な視覚インパクトで、雑誌・本・レコジャケ・Web・広告・CI など手がける。古いプロセスを大胆に、かつ斬新に変えていく…編集者。

好みの問題はあるものの、氏の作品の「間(ま・アキ)」の取り方が、非常に自身の視覚を挑発してくる。文字と写真、或いはイラストの大きさのアンバラスさが生み出すアキ…絶妙。
1ミリずれても、0.5ポイント小さくてもダメ。

大胆な空白(アキ)は、とても怖いのだ。
「アキを怖がるな!本当に伝えたいモノだけを、まず何か考えろ!」
叱られた学生時代。しかし、怖いものは怖いのだ。だから、有効な空白を埋めようと、必要のない場所にイラストを入れてしまったり、コピー文をギュンギュンにつめ…。学生の作品とはいえ、ベタなブツ作製の繰り返し…。


更に、雑誌・本などの媒体は、まず読者に手に取ってもらわないと、始まらない。
ページをめくってもらえない、どんなに内容がよくても、だ。
手に取り、読んでもらって、はじめて本として息吹く。


今、幸福にも、本をはじめ、「モノをつくる」 仕事に携わっている。 反面、魅せる 「モノをつくる」 ということが、いかに難しいか!身につまされる思いで、salon をあとにした。


「アキ、アキ、アキ…」
堂島川を眺めながら、氏の絶妙なアキのことが頭から離れなかった…


はて、これは、人間関係にもいえることではないのか??
親子、友達、恋人、夫婦…。
ギュンギュンにくっつきすぎても、離れすぎてもギクシャク…
適度で絶妙な間(アキ)が、人間関係を心地よくする!?

しばらく、色んな間(アキ)にうなされそうだ、と思った夕暮れどき。
向こう岸のには音のない、季節はずれにも花火をしていた無声映画のような家族がいた。


菅付雅信氏 作品たち
↓    ↓
http://www.sugatsuke.com/


菅付雅信  Masanobu Sugatsuke
    
1964年宮崎県宮崎市生れ。法政大学経済学部経済学科中退。
『月刊カドカワ』編集部を経て、『ロックンロール・ニューズメーカー』、『CUT』の創刊に携わり、『エスクァイア日本版』編集部に。91年報雅堂を設立、代表取締役に就任。92年にスタイル・マガジン『コンポジット』を創刊。97年に再度新創刊し、合計34号を刊行。
02年よりぴあ株式会社と編集長契約を結び、『インビテーション』を創刊。04年1月まで編集長を務める。また05年エコ・スタイル・マガジン『エココロ』を創刊。 06年有限会社菅付事務所設立。雑誌、書籍、広告、展覧会、ウェブなどを“編集”する。著書に『東京の編集』がある。

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