2009年8月24日
印刷会社のよろこび
遊文舎で印刷製本した『フランスの子ども絵本史』
がNHKで採りあげられた。
22日(土)放送の「週刊ブックレビュー」。
この番組は、児玉清の司会が歯切れよく
ときどきぼんやり見ていただけだが
今回は、放送されることを事前に聞いていたので
しっかり見て、録画もした。
この本について触れられたのは、ほんのすこしの時間だったが
推薦者の鹿島茂明治大学教授の言葉に
「うんうんそうなんよ、よく分かってくれるね」と嬉しかった。
いわく
鹿島「網羅的にカラーで扱って、たぶんお金がかかったでしょうね」
児玉「実物のほう、全部あつめて造ったんですよね」
鹿島「きれい、色がとてもきれい、センスいいなぁ!
……みなさんご存知のババールも」

『フランスの子ども絵本史』制作にあたっては
部外持出し厳禁の絵本が多く、図書館に通ってじかに撮影した。
すべて古い資料なので、カラー補正やレベル補正などの
画像加工がたいへんだった。
デザインの提案も何度もやりかえて、練り上げられた。
お金がかかったのは本当だが
残念ながら、利益につながったとは言えない。
それでも、非常に達成感のある仕事だった。
私たち印刷会社は、いつも黒子(クロコ)で、おもて舞台に立つことはない。
社長のモットー「顧客満足―その先にあるものを目指して」は
お得意様から受注し、その要望にそって一緒につくりあげていくのが私たちの仕事だが、いつもその先にいるエンドユーザー=「社会」を考えねばならない、ということだろう。
書店で、コンサートで、街頭で、郵便物のなかに
遊文舎がかかわった成果物をみかけたときは、胸がキュッとなる。
この瞬間が、印刷人としてのよろこびであり、怖さでもある。


コメント (1)
成果物をみかけたときは、
胸がキュッとなる…まさにそうですよね
我々も満足し、ユーザーにも満足してもらえる物を
一つでも多く生み出したいと思いますね
投稿者: TV見逃した~ | 2009年08月25日 10:29
日時: 2009年08月25日 10:29