大阪印刷人の傍目八目

   

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2009年3月21日

印刷繁忙期に「無知の涙」

今年は繁忙期の訪れがはやく、12月頃からズーッと息ぬく暇なかった。
ページ数が多い学術書の受注がふえ
営業と制作メンバーは、2月末から3月末納品にむけて
校正出しを繰り返した。

印刷部数は少ないので、下版後の工程はみじかいが
忙しいときほど、ミス・トラブルが起こりがち。
書籍の場合、やりかえとなると、刷版代・紙代・印刷代・製本代と
すぐに100万ちかくの経費になってしまう。

私は、12月たてつづけに、ハシラ・ノンブルの
チェックミスによる刷り替えをやってしまい
トラウマになって、「ハシラ、ハシラ…」と口走っていたりする。

印刷は、多様な工程の組み合わせで
ひとつの間違いも許されない落とし穴だらけの仕事である。

間違いの原因は、知識不足や伝達ミスなど
あとから考えると「なんでやねん」と泣く「無知の涙」が多い。
(永山則夫さん、こんな引用お許しください)

この繁忙期のトピックは、視覚障害者のためのチラシ。

tenzi2.jpg
  SPコードと点字UV印刷入り

当社も昨今言われるメディアユニバーサルデザイン(MUD)への取り組みを会社方針にかかげているが、点字を扱うのははじめて。
協力会社さんを見つけて、印刷までこぎつけ
いざ、自社で折・断裁という段になって
通常のやりかたでは、点字がつぶれてしまうということがわかった。
トムソンで型ヌキしないとできない。

約束の納期を守るために、8000枚のチラシを1枚1枚カッターで切り、手で折るという結果になってしまった。
採算度外視の膨大な労力、勉強代高くついたけど
これで落とし穴のあなぼこはひとつ埋められたかな?

きょうあたりは、繁忙期のメドもたち、比較的心穏やかだが
ほんに、奥深く、気の休まることのないお仕事ですなあ、
それが印刷の面白いところでもあるけどね。

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