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2009年1月13日

「緒方洪庵事件帳」おもしろそう (^_^)

1月10日からNHKで、土曜時代劇「浪花の華~緒方洪庵事件帳~」
が始まった。
わたしは適塾記念会発行『適塾』の校正を担当しており、41号巻頭言で
紹介されていたのを読んで、このドラマを楽しみにしていた。
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時代小説はとくに女流がおもしろくて、文庫をよく読む。
澤田ふじ子、藤原緋沙子、北原亜以子、宇江佐真理など。
これら、はやりの時代小説やドラマに、「天下の台所」として
繁栄した大坂が登場することはあまりない。
一筋縄ではいかない浪花の街=商人を主人公に描くのは、
むつかしいということだろう。

そのなかで、『緒方洪庵 浪華の事件帳』作者の築山桂は、
大阪大学出身でもあり、大坂のことを詳しく調べ、深く描いているので
かねて興味を持っていた。
「難波の宮から千年続く、歴史と文化が息づく古都としての大坂。
 新しいものを常にとりいれ、近代につながる蘭学が花開いた町、大坂。
 物と人が絶え間なく流れる豊かな水の都の魅力と、その町を愛する
 誇り高い町人たちの多様な生き方。……」
と、ドラマ化にあたって抱負を述べている。

このドラマの1回目を見るかぎりでは、主人公の緒方章(のちの洪庵)は
大坂商人から禁制本の値段を吊り上げられて
「だから大坂という町はきらいだ」
と、なげいているが、こんごはきっと活力に満ちた大坂の魅力が
説得力をもって展開するだろうと、期待をもたせる。

物語の背景である文化文政期は、出版文化が花開き
寺子屋ブームで大坂の識字率は当時世界で最も高かったそうである。
大坂でのあらゆる出版物を保存する「お文庫」(天神さんにあるらしい)
の存在や「ご禁制であろうがなかろうが、よい本はよい本だ」
と、老獪な商人がいってのけるあたりも
出版・印刷にたづさわる者として、興味深い。

いま、淀屋橋にある「適塾」界隈は
戦災にもあわず関係機関のさまざまな努力で歴史的建造物として
現地保存されていて、そこにたたづむと
往時の国際都市大坂がほうふつとする。
ドラマの思々斎塾(蘭学塾)の雰囲気は
そのおもむきをよく再現しているように思う。

過去のエネルギーあふれる大坂が
地盤沈下した現代社会の大阪に生きるわたしたちに
活力をあたえてくれるかもしれない
と、楽しみに見ることにする。

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