大阪印刷人の傍目八目

   

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2008年9月27日

ベトナム・タイの印刷事情を視察してきました

9月11日~16日にベトナムのサイゴン(ホーチミン)の国営印刷工場3社、
タイのバンコク・アユタヤにてDさんの現地法人+2社視察した。
日本の製造業は海外で旗色が悪いと聞いていたのだが、街中はトヨタ車とホンダのバイクで溢れており、電化製品販社に行くとサムソンやフィリップスは片隅で、松下やソニー東芝製品が中心だった。ゲーム機はDS、PSPしかなかったので日本と同じだった。アジアはまだまだ日本の製造業中心に動いているイメージを受け、勇気づけられた。
ベトナム視察報告
ポスト中国ということでアジアの工場として躍進著しいベトナム。旧共産国家なのに国民はみな勤勉で治安も良さそう。ただし交通マナーは最悪でバイクがとにかく多い。信号がほとんどないので道路横断が命がけ。ただし上海よりはまし。
国営印刷工場NO2.3.8を視察。ホーチミン周辺に点在するのでまわりやすかった。国営だからなのか、2.3は半分位機械がとまって従業員もゆったりしていた。
ニコンやペンタックスの1/1の取説をなぜかコモリの菊全4色機で片面づつ印刷し、それを4頁折で綴じていた(全体的に人海戦術で非効率)8はたまたま宝くじの印刷をしていて忙しそうだった。効率や工場オペレーションではまだまだ日本の総合印刷会社の方がだいぶ上。
問題の人件費だが、工場労働者の月給標準は250万ドン程度らしい。(1円=150ドン程度)街中でフォーと缶ビールとつまみを注文しておおよそ2万ドン(150円程度)。物価も人件費も日本の20分の1なので単純作業の価格競争では太刀打ちできない。ただ街の雰囲気から新しい知的産業や独自技術が輩出されるようなパワーは全く感じられない。まだまだ未成熟という感じの不思議な国。
タイランド視察
首都バンコクは高層ビルや高速道路の水準が大阪以上の近代国家。ホーチミンの比ではない。交通マナーも日本より良く、誰もクラクションを鳴らさない。トヨタが大人気。日本人が一番多いが台湾やシンガポール、インドネシア、欧米人も普通に歩いており、東京よりはるかにグローバル。車で一時間走れば昔ながらの水上生活者や象と暮らす人々に会える。
アユタヤ遺跡の近くまで足を伸ばし、株式会社Dさんのタイ法人を見学。ベトナムも同様だが、日本のように品質面で信頼できる協力会社(特に製本関係)が近くにあるわけではない(国土も広く、物流も未発達)ので顧客満足を得るためにはデリバリーを含む全ての工程を内製化する必要があり、検品作業も含めてとてつもない人海戦術を強いられている。とても日本ではまねできない。タイの物価、人件費は日本の10分の1程度。
総括
製造業全般として日本においては、だれでもできる単純作業を一生懸命やるということに価値がなくなってしまった。単純作業は省力化、無人化をより推進し、大手ではできない地域密着、顧客密着型サービスが提唱できない中小は活路がない。印刷会社においては顧客のMARKETING,PROMOTIONに営業パーソンがより踏み込む必要があり、この分野は地域で一番というコアスキルを見出す必要がある。それらを確立し、会社の将来を明示するのが経営者の使命であると今まで以上に感じた。

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