大阪印刷人の傍目八目

   

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2008年8月22日

世直し道人 大津静夫

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このほど、『理想の里を夢見て一世紀・大津静夫』が編集委員会刊として上梓された。
94歳にしてなお矍鑠、未だ顔面蒼白にして怒り止まらずの風情を漂わせている大先輩の生き様に改めて思いを馳せた。

大津さんが半世紀にわたって北大阪医療生協の先頭に立って活動をしてこられたことは、ここで改めて紹介する必要もないが、われわれの世代でいえばそれに先行する運動との関わりこそが後世に語り継ぐべきものだと思う。
伝説的にしか聞くことのない、終戦直後の大教組時代,GHQによる逮捕、吹田事件、山村工作隊などの戦後闘争史とのかかわりについて本書では、「Ⅱ 大津静夫と北大阪医療生協」の1.から5.までに記載されている。

また、大津さんのみならず北大阪医療生協が、地域への貢献として永く記憶されるべきヤンマーディーゼル十三工場の大気汚染公害に対する反対運動についても、同9.2)にふれられている。この運動の先見性については「Ⅰ 大津を語る」の上西寛司さんの寄稿が詳しい。

個人的には、岩崎一富美さんと舛野貞雄さんの寄稿に森上多郎さんのお名前を懐かしく見出したことがあった。また生協機関誌『つどい』に掲載された森上さんの詩と「詩の散歩」が採録されていて、大阪労演や国民文化会議での森上さんを回想したりした。
本書の編集経緯については編集委員会代表柴橋圭介さんの「編集後記」にその一端が述べられているが、柴橋さんの意外なねばり腰に負うところが大きい。

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