2008年1月21日
製紙業界はん、たのんまっせ
年賀はがきにはじまった古紙配合率の偽装問題は、再生用紙全体に広がっている。
印刷人にとっては、他人事とはいえない問題である。
わたしは昨年6月、「OGS教育部・コスモス会」主催のセミナー『大阪の印刷・紙の流れはどうなる?』で、業界トップの王子製紙さんの話を聞いた。
また一昨年7月には、社員旅行で大王製紙の古紙再生工場を見学した。

古紙置き場を歩く遊文舎の面々。なんせ暑かったー
こんな言い方をすると物議をかもすかもしれないけど、古紙パルプ配合用紙の生産拡大は「もうムリ」というのは、知る人ぞ知る常識だったのではないか。
バージンパルプ100%と古紙パルプ配合の場合のコストは、後者のほうが高くつくそうだが、だからと言って再生紙の値段のほうが高いなんてふつう通らない。「古紙再生率が高いほど環境に良いというのは間違いだ」という説もあるそうだ。
現に昨年10月、王子製紙をのぞく製紙各社は「古紙率100%の用紙は今後もうないよ」と宣言している。
地球環境保全のための用紙問題をつきつめていくと、どの業界でも同じだが、パルプ伐採を減らし、消費を削減していくことが最短の道ということになる。そんな極論に走っても、もはや人間の生活は原始の昔にはもどれないし、社会も成り立たない。
たとえ「大河の一滴」でもあつまれば大きな流れになるという思いで、グリーン法も改訂され、企業や組織も再生用紙使用に取組んできたのではないか。
私たちも紙屋さんに対し、真剣に配合率の確認作業をおこない、その報告を信用してきた。
製紙業界のむつかしい事情はわかるとしても、省資源・省エネルギーの優等生と名乗ってきたのに、10年も前から古紙配合率を偽装していたという1点はヒドいと思う。
嘘の効用もいろいろあるだろうが、「嘘から出たまこと」になるよう、裏切った信頼を回復してほしい。


コメント (1)
遊民同様、乱暴かも知れないが
何となく分かってたことで
そんなオオゴトなのって気持ちもある
古紙100%でそんな真っ白なの、と思ったし
再生紙でも…みたいな会話もしたような気もする
でも偽装云々言われる中、いけないことは
いけないんですね
投稿者: 去年の一文字は「偽」 | 2008年01月21日 23:39
日時: 2008年01月21日 23:39