2007年12月14日
モリサワカレンダー
2008年度のモリサワカレンダーが送られてきた。
来年度は今年に引き続いて西岡康宏氏(東京国立博物館)の監修で「あの人。その人。書状の字」というテーマによる12人の手紙が収録されている。<書は人なり>とか。鎌倉時代から江戸初期の個性あふれる各人各様の書風を楽しみたい。とくに仮名文字の美しさに触れて、日本人の美意識について考えてみたいと思う。

2008年:あの人。その人。書状の字 2006年:亀甲文字から仮名へ
モリサワカレンダーは1984年から「人間と文字」シリーズとして田中一光氏のプロデュースで始まった。1996年に田中一光氏はTDC金賞受賞にあたってこう述懐している。
「世界の古文字を取材して歩く仕事は、1984年のモリサワカレンダーから始まった。もう12年も続いた仕事である。博物館や、遺跡を訪ねることは、何千年もの過去の文化に触れることができるよろこびがある。しかし、時の権力者によっていつくしまれ、秘宝化されてきた品々には、長い時間を経て破損され、泥をかぶり、色を失って、そのどれもが美しいと感じるわけではない。時代の先を行こうとするデザイナーとしての職業的な眼からすると、あくまでもそれは考古学の世界であり、どこかカビ臭い。つぎの年を飾るにふさわしいカレンダーとして明るい指針に欠ける。この仕事はそうした古代と現代を振り子のように動かねばならない矛盾を常に抱いていた。
タイポグラフィは今、デザインの重要なテーマとして再び浮上し始めている。そんな晴れがましい明かりの中に、この『人間と文字』が評価されたことは大きなよろこびである。……」

2004年:絵に生きる文字 2000年:JESUS CHRIST IN AFRICA
このシリーズでは1999年度の<SLAVの特集>が印象深い。
最近では、2004年度の<絵に生きる文字>、2006年度の<亀甲文字から仮名文字へ>などはいつまでも手元において置きたいものである。
カレンダーというあくまでも実用性を追求せざるを得ない媒体に自社の一貫したメッセージを送り続けているモリサワの姿勢にエールを送りたいと思う。


コメント (1)
モリサワカレンダーのフアンの友人から
「ことしもよろしくね」と、自家菜園野菜でつくった
てづくり漬物をどっさり頂いている。
大阪から琵琶湖のほとりに居をうつして、はや6年。
おしゃれなログハウスに、モリサワカレンダーは
よく映えて、毎年末の宅急便のやりとりが恒例になっている。
モリサワさん、いつもムリ言ってすんません。
投稿者: 遊民 | 2007年12月14日 18:07
日時: 2007年12月14日 18:07