大阪印刷人の傍目八目

   

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2007年4月26日

昔の写植オペはエラかった? 「一寸の巾」

遊文舎の玄関には、古びた機械のモニュメントが置かれ、プレートに「1972年5月導入した手動写植1号機モリサワMD-C」と銘うたれている。
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約30年ほど前になるが、私も写植オペレーターとして、このMD-C相手に日夜格闘していた。それ以前はタイプを打っていた。
ある労組の幹部が、「技術革新の大波のなかでも、印刷業界の変化がいちばんすさまじい」と言っているのを聞いたことがあるが、当時を思い起こすと、ほんと隔世の感がある。
なかでも採字(入力)のやり方。
現在のようなキーボードではなく、ガラスの文字盤に「一寸の巾」順に並んだなかから文字を探し出し、一字一字ハンドルを押し下げてシャッターを切る。文字は下から照射するため左右反対の形になっており、使用頻度に合わせて1級から4級まであちこちに分類されている。
文字の位置は、理屈でなくからだで覚えるしかない。おかげで、写植歴3年しかない私でさえ、いまだに「いっすんのはば なべぶたしんにゅうは はこがまえ~」とそらんじることができたりする。

そんな条件のなかでも、達者なOさんは機関銃のようにダダダーッと印字し、ミスもほとんどなかった。彼女はホント偉かったが、私はたんにエラかったなぁ!(つづく)

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コメント (2)

papaho:

手動写植機にテレビ画面が付いた時は感動ものでした。作字もやりやすくなったし。S社の本は作字だらけで泣かされたものです。それ考えたら今の作字なんて“へっ”みたいなもんですネ!(時間○○文字打てたら1人前なんていう言い方されてたし)

浮き袋:

手動写植機って打ってるとこ見たことある人って会社に何人いるかな〜もう10年以上前になるけどオペレーターの人がでっかいガラスの文字盤入れ替えては「ガッチャン、ガッチャン」繰り返してったけ!その技は職人的正確さ!早さも尋常じゃない!こっちがキーボード打つのと同じくらいかな!
 今の自動組版と違って文字送りも全て手動で「ガッチャン、ガッチャン」、その分字取りもきれいやったな〜!
ちまたには今でも手動写植が残っている!プロのデザイナーのこだわりで手動機じゃないとダメらしい!確かに明朝系の文字詰めは自動ではなかなか美しくは仕上がらないかもしれない!
 今の生活、デジタルは便利だけどアナログの暖かさはどんな場面でも引き継がれるものなのかも‥

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